無外流居合 陽山会

 

 今から400年前、宮本武蔵と引き分けた夢想権之助勝吉によって創始されたものです。

 四尺二寸二一分の丸木を用いて「突けば槍 払えば長刀 持てば太刀 杖はかくにも外れざりけり」等といわれるように各種武道の特徴を 取り入れ、ついには武蔵と再度見えついに勝利を得たとのことです。その後黒田藩の御留め武術になりました。明治維新後には、内田良五郎、白石範次郎が中心 に普及に努力し、剣道家の中山博道に少なからず影響を与えました。

 昭和に入り、清水隆次、乙藤市蔵両師範が頭山満の庇護のもと警察、講道館で指導しました。

 このような長い年月を経ても今なお残っているというのは、形一つ一つが洗練され、それを指導する教育プログラムがいかに緻密であるかという証左であると思います。

 陽山会では、無外流居合を習う全ての者に神道夢想流杖道を必須武道として習わせます。そうすることで両方の武道の欠点を補完しあい、あるいは相乗効果で飛躍的に上達すると確信しているからです。